- 我慢汁（カウパー液）で妊娠する確率はある？
- 中出ししないで外出しすればリスクはない？
「我慢汁には精子が含まれていないため、外出しであれば妊娠する確率はない？」というのは間違った知識です。
性行為で避妊具を付けていない時間が一瞬でもあれば、妊娠する可能性があります。
実際は、我慢汁に精子が混ざる可能性があり、望まない妊娠につながるケースも…。
もし妊娠を望んでいないのに外出ししてしまったなら、性行為から120時間以内にアフターピルを利用すると妊娠リスクが低減します。
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我慢汁で妊娠する確率
我慢汁には精子が含まれていないので、我慢汁だけでは妊娠しません。
ただ、我慢汁と精液は同じ尿道を通るため判別がつきにくく、我慢汁に少しでも精液が混じると妊娠する確率があります。
我慢汁は、一般的には「カウパー液（カウパー氏腺液）」と呼ばれます。
性的刺激を受けて長時間勃起が持続すると，尿道の先端から透明な粘り気のある液体が出てきます．射精の前に出てくる液体なので，俗に我慢汁と言われていますが，これがカウパー氏腺液です．
カウパー液は、性的刺激を受けると射精の前に出てくる粘り気のある液体です。
性交と授精をスムーズにするはたらきがあると言われています。
よく我慢汁だけで妊娠したという意見がネット上で見られますが，純粋なカウパー氏腺液の中には精子は含まれません．我慢汁と思っていたら，実は既に精液が少量出ていたために妊娠に至ったということになります
「我慢汁と思っていたらすでに精液が出ていた」ということが起こるので、膣外射精の「外出し」でも妊娠する可能性があります。
膣内で射精を行う「中出し」と膣外射精の「外出し」、それぞれの妊娠確率は以下のとおりです。
| 性行為 | 妊娠確率 |
|---|---|
| 中出し（避妊しない） | 46.0% |
| 外出し（膣外射精） | 22.0% |
避妊しない中出しに比べると外出しの妊娠確率は低いですが、それでも4～5回に1回は妊娠する計算です。
「外出しなら我慢汁しか膣内には入らない」と思っていても、精液が混じって妊娠する確率は十分にあります。
避妊法として膣外射精のみを用いるのはおすすめできず、予期しない妊娠につながるリスクを把握しておきましょう。
我慢汁で妊娠した人の4つのパターン
我慢汁で妊娠した人は、「我慢汁だけではなく精液や精子が混じっていた」と考えられます。
具体的には、以下の4つのパターンです。
それぞれを順番に解説します。
コンドームを付けるタイミングが遅かった
コンドームは性行為の最初の時点で、陰茎を勃起させた状態で装着するのが正しい避妊方法です。
「まだ我慢汁だから大丈夫」とコンドームを付けていないタイミングが少しでもあれば、妊娠の可能性があります。
射精の前に付けていれば妊娠しないと勘違いしていると、思わぬ妊娠につながってしまいます。
正しい避妊の知識を持ったうえで、性交渉に臨むことが大切です。
性行為の途中でコンドームが外れた・破れた
性行為の途中でコンドームが外れたり破れた場合も、妊娠するケースがあります。
コンドームが外れたのが射精前で我慢汁しか出ていなかったとしても、我慢汁に精液が混ざっていれば妊娠します。
コンドームでの避妊失敗率は、以下のとおりです。
| コンドームの使用 | 妊娠率 |
|---|---|
| 理想的な使用 | 2.0% |
| 一般的な使用 | 18.0% |
正しい使い方でコンドームを使い続けていた場合は避妊に失敗する確率は2%ですが、一般的な使用であれば18%も妊娠する可能性があります。
「射精前ならセーフ」と間違った判断をしないようにしましょう。
安全日は妊娠しないと油断していた
安全日とは、排卵後～生理中の妊娠しにくい期間を指し、いつもより避妊を怠るケースもあります。
安全日には避妊しないカップルもいますが、安全日は「妊娠しない日」ではなく「妊娠しにくい日の目安」です。
一般的に、排卵日の6日前～2日後が妊娠しやすいと言われているものの、月経不順などによって排卵日がズレると妊娠しやすい期間も変わります。
「生理中だから我慢汁ぐらいは問題ない」と安易に考えると、望まない妊娠につながったり性感染症のリスクも上がります。
同日2回目の性行為で精子が残っていた
我慢汁に精液が混じっていなくても、尿道に精子が残っていると妊娠する可能性があります。
精液も我慢汁と同じ尿道を通るため、2回戦（同日2回目の性行為）や直前の自慰で射精していれば、我慢汁に精子が混ざることも考えられるでしょう。
妊娠の確率を防ぐには、男性器や分泌物が女性器に触れるのを避けることが必要です。
我慢汁での妊娠が不安になったときの対処法
「我慢汁で妊娠したかもしれない」と不安になったときの対処法は、以下の3つです。
パートナーと妊娠について相談する
我慢汁での妊娠が不安になったときは、まずパートナーに相談するのがおすすめです。
婚姻関係または結婚を前提とした性交渉をしているのであれば、予期せぬ妊娠であっても出産を前向きに考えられる方もいるでしょう。
今は婚約状態になくても、2人が成人であれば妊娠の可能性をきっかけに結婚への意識が芽生えるかもしれません。
厚生労働省の「令和３年度 出生に関する統計の概況」のデータを見ると、授かり婚（デキ婚）の割合は18.4%と決して珍しくはありません。
授かり婚に対して否定的な意見も見受けられますが、両者が責任を持って「もし妊娠したら結婚して育てよう」と言えるのであればお互いに心強いでしょう。
事前に両親にパートナーを紹介しておくなどして、家族に妊娠を受け入れてもらえる状況を作っておくことも大切です。
未成年であれば親に相談する
あなたやパートナーが未成年であれば、親に相談すると万が一の妊娠に対して、素早い対処がしやすいです。
未成年であれば、親に「望まない妊娠の可能性がある」「妊娠させてしまったかもしれない」ということは伝えにくいでしょう。
万が一妊娠していた場合もなかなか言い出せず、中絶のタイミングさえも逃してしまうケースも…。
次に紹介するアフターピルも、年齢によっては処方に保護者の同意が必要であったり、クレジットカードで決済をした方が早く届くこともあります。
親に相談できる関係性であれば、早いうちに話すことをおすすめします。
アフターピルを服用する
我慢汁や精液で望まない妊娠の可能性があるなら、アフターピルの使用を検討しましょう。
日本産婦人科医会では、緊急避妊の方法としてアフターピルを示していて、広く用いられています。
避妊しないセックスをした、コンドームが破けた、ピルを飲み忘れたなど、「妊娠するかも」と思ったら、72 時間以内に緊急避妊ピルを1回飲むだけで、80％は妊娠を避けることができます。
副作用はほとんどありません。軽い吐き気などがある人がいます。
アフターピルは性行為から72時間以内、長いもので120時間以内に飲むと妊娠阻止の確率が上がります。
万が一、妊娠して中絶することになった場合、費用は10万～50万円、赤ちゃんの命を絶つことで精神的に不安定になる方も多いです。
アフターピルであれば1万円前後から手に入り、妊娠前の避妊のため感情的な葛藤を抱くことは少ないでしょう。
「ソクピル」は、アフターピル専門のオンライン診療で、医師が24時間待機しています。
アフターピルは1秒でも早い服用で避妊効果が高まるため、悩んでいる人はまずLINEで無料相談しましょう。
我慢汁の妊娠についてよくある質問
我慢汁の妊娠についてよくある質問をまとめます。
知恵袋などの掲示板で「我慢汁で妊娠した」との投稿があるけれど本当？
我慢汁そのものには精子は含まれないため、厳密には我慢汁だけでは妊娠しません。
ただ、我慢汁に精液が混じる可能性は十分にあり、「我慢汁で妊娠した」と表現されることがあります。
いずれにせよ、射精前であっても妊娠するため、正しい避妊を行いましょう。
我慢汁と精液は見分けられる？
我慢汁は透明な粘り気のある分泌物なのに対して、精液は白く濁っています。
それぞれを見分けることは可能ですが、我慢汁に少量の精液が混じっているかを判断するのは難しいでしょう。
「我慢汁だけ」と誤認して妊娠につながるケースもあります。
我慢汁で妊娠する確率についてまとめ
我慢汁で妊娠する確率について解説しました。
- 我慢汁は精子を含まないため妊娠しない
- 我慢汁に少しでも精液が混じると妊娠の可能性がある
- 外出しの妊娠確率は22%で、少しでも避妊具を付けていない時間があれば妊娠リスクがある
「我慢汁だから大丈夫」と思い込んで性行為を行ってしまうと、望まない妊娠につながる可能性があります。
性行為から数日以内であれば、緊急避妊としてアフターピルが使用できるため、不安がある方はまずオンラインで相談してみましょう。
