低用量ピルの種類を一覧で紹介│種類の違いやどれがいいのか解説

低用量ピルは、以前は避妊のイメージが強かったですが、PMS（月経前症候群）や生理痛、ニキビ治療にも用いられます。

種類によって入っているホルモンが違うため、低用量ピルに期待できる効果も様々です。

この記事では、よく使われるトリキュラーやシンフェーズの違いや、先発薬とジェネリックなどを詳しく紹介します。

オンラインピルであれば、医師の問診を受けた上で自分に合ったピルを処方してもらえるので、悩んだらまずは相談してみましょう。

低用量ピルの種類の一覧

低用量ピルは、女性ホルモンを成分に含む薬です。

入っているホルモンの種類や配合量によって世代が分かれていて、期待できる効果にも違いがあります。

低用量ピル（超低用量ピル）の中でも、病院やクリニックで取り扱いが多い7種類を紹介します。

種類	特徴	世代・ホルモン
ルナベル	月経量の減少 生理痛の緩和 避妊効果	第一世代 ノルエチステロン
トリキュラー	不正出血を防ぐ 安定した周期作る 避妊効果	第二世代 レボノルゲストレル
アンジュ	不正出血を防ぐ 安定した周期作る 避妊効果
ラベルフィーユ	トリキュラーの後発品 （ジェネリック）
マーベロン	ニキビ治療 生理日コントロール 避妊効果	第三世代 デソゲストレル
ファボワール	マーベロンの後発薬 （ジェネリック）
ヤーズ	月経量の減少 生理痛の緩和 PMSの緩和	第四世代 ドロスピレノン

低用量ピルの第一世代・第二世代・第三世代は、避妊やマイナートラブルの症状の緩和が目的で、保険適用外です。

第四世代は月経困難症の治療に使われる薬で、病院で必要と判断されれば処方を受けられます。

それぞれの違いを見ていきましょう。

ルナベル（第一世代）

低用量ピルの種類のなかで最初に登場したのが、ノルエチステロンの成分でできた第一世代です。

第一世代の代表的なピルであるシンフェーズは販売終了となりましたが、超低用量ピルのルナベルも同じノルエチステロンを含みます。

女性のホルモン分泌系に作用して排卵を抑えることから、月経量の減少や生理痛緩和の目的で服用されています。

月経困難症の改善に用いられることもあり、病気の治療が目的であれば保険適用となる可能性がある薬です。

吐き気や頭痛の副作用は少ない一方で、不正出血はやや起こりやすい点に注意しましょう。

トリキュラー（第二世代）

低用量ピルの第二世代には、トリキュラーが挙げられます。

この種類のピルの成分はレボノルゲストレルで、不正出血が起こりにくく安定した周期を作りやすいのが特徴です。

トリキュラーは生理が始まった日に飲み始め、4週間飲み続ける28錠と、3週間飲んで1週間休む21錠があります。

錠剤の色によって入っているホルモンの量が違うため、数字の順番に飲みましょう。

28錠の4週目はホルモンが含まれない偽薬になっていて実質21錠と差はないですが、28錠は飲み忘れが起きにくいため推奨されています。

トリキュラーは、第一世代のシンフェーズより不正出血が起きにくいのが特徴です。

アンジュ（第二世代）

低用量ピルの第二世代は種類が複数あり、アンジュも多くのクリニックで取り扱いがあります。

トリキュラーとアンジュの違いはメーカーで、レボノルゲストレルを含む成分は同じです。

クリニックによっては、アンジュの方がやや値段が安いこともあれば、どちらも同額の場合もあります。

アンジュは不正出血を防いで安定した周期作ったり、避妊効果があります。

21錠と偽薬を含む28錠があり、錠剤の色によってホルモンの量が違うので飲む順番に気をつけましょう。

ラベルフィーユ（第二世代）

ラベルフィーユは、レボノルゲストレルを使った第二世代の低用量ピルです。

トリキュラーやアンジュの後発品（ジェネリック）にあたり、成分や効果に違いはありません。

効果はトリキュラーなどと同じく、避妊目的での使用、不正出血を防ぎ安定した周期作ります。

値段はジェネリックのラベルフィーユが安いことが多いですが、どれを選んでも同じクリニックもあります。

マーベロン（第三世代）

マーベロンは第三世代の低用量ピルで、デソゲストレルと呼ばれる黄体ホルモンを含みます。

第一世代や第二世代と同じく、避妊効果や生理痛の改善への効果に期待ができます。

マーベロンの特徴は、男性ホルモンの作用を抑えるため、ニキビ治療や多毛症の改善が見込めることです。

生理前になるとニキビや肌荒れなどのトラブルに悩む方に選ばれています。

第二世代は薬によってホルモンの量が変化しましたが、マーベロンはホルモンの量が同じ薬を21日間続けて飲みます。

1日1錠を毎日一定の時刻に白色錠を21日間連続経口投与し、続けて緑色錠を7日間、合計28日間連続投与する。（中略）
通常、緑色錠服用中に月経（消退出血）が発来する。

引用：オルガノン株式会社

白色の錠剤を21日飲んだ後、緑色を服用中に生理がくるので、生理日をコントロールしやすいのも特徴です。

ファボワール（第三世代）

第三世代の低用量ピルの種類には、ファボワールも挙げられます。

ファボワールはマーベロンの後発品（ジェネリック）にあたる薬で、成分はマーベロンと同じデソゲストレルを含む薬です。

男性ホルモンの働きを抑制するため、肌の皮脂の分泌を抑えニキビや肌荒れの改善や、多毛症への効果が期待できます。

生理日をコントロールしやすく、飲み忘れがなければ避妊効果もあります。

ヤーズ（第四世代）

ヤーズは、ドロスピレノンを使った第四世代の低用量ピル（超低用量ピル）です。

月経困難症や子宮内膜症に効果があり、病院での治療に用いられる場合、保険適用となる可能性があります。

バイエル薬品のヤーズは種類が2種類あり、ヤーズは実薬24錠と偽薬4錠、ヤーズフレックスは実薬28錠です。

ヤーズは月経困難症に効果が期待でき、子宮内膜症に伴う疼痛の改善も目的とする場合はヤーズフレックスが処方されます。

あくまで保険適用は、病気の治療が必要と判断された場合なので、避妊や生理を軽くしたいなどの目的は自費診療です。

低用量ピルの種類は「世代」と「相性」で分けられる

低用量ピルの種類は、「世代」と「相性」で区分されます。

それぞれの種類を見ていきましょう。

低用量ピルの世代の種類

低用量ピルの種類は、以下の4つの世代に分けられます。

世代	特徴	代表的な薬
第一世代	月経量の減少 生理痛緩和 避妊効果	ルナベル
第二世代	不正出血を防ぐ 安定した周期作る 避妊効果	トリキュラー アンジュ ラベルフィーユ
第三世代	ニキビ治療 生理日コントロール 避妊効果	マーベロン ファボワール
第四世代	月経困難症の治療 保険適用	ヤーズ ヤーズフレックス

第一世代と第二世代は1960年代、第三世代は1980年代に登場した低用量ピルです。

世代によってホルモンや成分が異なりますが、世代の中の違いは製薬メーカーや先発薬・ジェネリックです。

低用量ピルはどれがいか迷ったら、どの世代の特徴や効果が自分に合っているのか検討・相談しましょう。

「月経痛や月経量が辛い」「生理周期が安定しない」「生理前に肌荒れする」「避妊したい」のように、悩みやトラブルに合わせた種類のピルを選ぶのがおすすめです。

診察を受けるときに、ピルを飲みたい目的や、不調を感じやすい点を伝えてくださいね。

低用量ピルの相性の種類

低用量ピルは、入っているホルモンが異なる「世代」の他にも、「相性（そうせい）」で種類を分けられます。

低用量ピルの相性は、以下の2つが一般的です。

1相性	実薬の成分がすべて同じ
3相性	実薬のホルモン量が3段階で変化する

1相性はすべての実薬が同じ成分なのに対して、3相性は実薬のホルモン量が3段階で変化します。

1相性には第三世代のマーベロン、3相性には第二世代のトリキュラーが挙げられます。

低用量ピルの処方を受けられるおすすめのオンラインクリニック

低用量ピルは産婦人科などで処方を受けられますが、オンラインクリニックも便利に利用できます。

わざわざ病院に通わなくてよく、定期便を選ぶとピルを切らす心配もありません。

低用量ピルの処方を受けられるおすすめのオンラインクリニック2つを紹介します。

比較項目	スマルナ	メデリピル
診療時間	24時間※1	7：00～24：00
診察料	無料	無料※4
ピル代(/月)	1,880円～※2	1シートあたり1,980円～※5 （初月0円） 定期便3シート目まで受取時
配送料	550円 12シート一括決済は無料	550円 おまとめ定期便は無料
取り扱い	低用量ピル5種類 超低用量ピル5種類 中用量ピル1種類 アフターピル2種類	低用量ピル5種類 超低用量ピル5種類 ミニピル1種類 中用量ピル1種類 アフターピル3種類
薬の発送	最短当日※3	最短当日
予約方法	アプリ 公式サイト	LINE

スマルナ｜続けやすい価格と診療時間の長さが魅力

スマルナは、24時間予約OKのオンラインピルです。

あなたに合ったピルの提案を受けられ、低用量ピルと超低用量ピルを合わせて10種類の豊富な取り扱いの中から処方してもらえます。

低用量ピルの値段は月1,880円^※2～で診察料は無料、12シート一括決済プランを選ぶと送料もかかりません。

決済プラン	1シートあたり	送料
12シート一括決済	1,880円～	無料
3シートずつ決済	2,780円～	550円
1シートずつ決済	2,980円～	550円

薬は最短当日発送^※3になるので、早くピルを飲みたい方にもぴったりです。

下のリンクから予約（アカウント作成）を行うと「初めての方限定コード」が付与されるので、コードの適用をお忘れなく！

メデリピル｜利用者数や診療満足度の実績が豊富

メデリピルは、産婦人科医が診療を行うオンラインピル処方です。

初診料・再診料が無料^※1なので周りに話しづらい悩みも相談でき、98.7%^※4の診療満足度を誇っています。

スマルナと比較すると12シートの値段はやや高めですが、メデリピルは低用量ピルが初月0円^※3になります。

定期便の価格は、以下のとおりです。

決済プラン	1シートあたり	送料
12シートおまとめ	2,269円～※2	無料
6シートおまとめ	2,351円～※2	無料
1シート定期便	1,980円～※2	550円

3シート目までは解約できないものの、安く始められるメリットがあります。

メデリピルは、1年続けるとプラチナ会員になり毎月のピル代が10%オフ^※5になる割引制度も用意されています。

薬の配送は最短当日・翌日に届くため、早くピルを手に入れたい人にもおすすめです。

低用量ピルの種類に関するよくある質問

低用量ピルの種類に関するよくある質問に答えます。

低用量ピルの副作用は種類によって違う？

低用量ピルの副作用は、種類（世代）によって異なります。

含まれるホルモンによって、吐き気や頭痛、不正出血など、副作用の起こりやすさに差があるのと、身体に合う合わないの個人差も考えられます。

低用量ピルの副作用は、服用初期に起こりやすいので、すぐに種類を変えるのが良いとは限りません。

低用量ピルの副作用は、ほとんどが服用初期にみられるマイナートラブルで、吐き気や性器からの出血などです。ピルを飲むと月経量が少なくなり、月経痛が軽くなるという副効用もあります。

引用：日本産婦人科学会

副作用の現れ方には個人差があるので、服用しているピルが合わないと思ったら、医師に相談してみましょう。

低用量ピルと超低用量ピルはどっちがいい？

オンラインクリニックなどの自由診療で処方されるのは、多くが低用量ピルです。

超低用量ピルは病気の治療に使われることが多く、月経困難症などの治療を受けたい方は病院で低用量ピルの処方を受けましょう。

自由診療でも、35歳以上や喫煙者などは、超低用量ピルをすすめられる場合があります。

低用量ピルの種類についてまとめ

低用量ピルの種類についてまとめました。

低用量ピルは種類によって効果や副作用に違いがあるため、医師による適切な処方が必要です。

オンラインピルならスマホから診察を受けて薬を受け取れるので、低用量ピルの服用を検討している方は相談してみましょう。