温泉と生理かぶりそうな時の5つの対処法|部屋風呂がないならタンポンでどうにかなる?

温泉と生理がかぶりそうな対処法
  • 温泉と生理がかぶりそうな時はどうする?
  • タンポン以外に対処法はあるの?

旅行の日程の1ヶ月ぐらい前になると、「温泉と生理がかぶりそう」という不安が出てくる女性は多くいます。

温泉で生理になったときに備えてタンポンを持っていくこともできますが、股下から紐が出て気づかれやすいのが難点でしょう。

本記事では、温泉と生理が被りそうな時の対処方法や、生理中や終わりかけに温泉に入って良いのかをまとめます。

温泉旅行を満喫できるように、早めに対策を考えておきましょう。

目次

温泉と生理がかぶりそうな時の5つの対処法

温泉と生理がかぶりそうな時の対処法を5つ紹介します。

メリットとデメリットを把握した上で、自分に合った方法を選びましょう。

ピルで生理を移動する

温泉と生理がかぶりそうな時は、ピルを使うと生理の日をずらせて不安なく旅行に行けます。

メリットデメリット
1日1錠を飲むだけ
温泉当日の生理の悩みがなくなる
頭痛などの副作用が出ることも
温泉まで1週間を切ると間に合わない
40歳以上の方などは服用できない場合も

ピルはホルモンでできていて、生理を早めることも遅らせることもできます。

普段から低用量ピルを飲んでいる方は、手持ちのピルで生理をずらせる可能性があるため、処方を受けたクリニックや薬局に相談してみましょう。

月経移動のために初めてピルを服用するなら、中用量ピルの方が成功しやすいと言われています。

ピルが身体に慣れるまで吐き気や頭痛を感じる方もいるため、温泉の直近に飲むより余裕を持ったスケジュールがおすすめです。

最短1週間で生理を遅らせることもできますが、身体に合わないと温泉旅行に影響する可能性も。

1ヶ月以上の期間があると、月経移動のスケジュールが立てやすくなります。

ピルを使って生理を移動すると入浴だけでなく、旅行中のナプキンの取り換えや生理痛などの不安もなくなるので、服装も気にせず旅行を楽しめます。

月経移動の中用量ピルはオンライン診療でも処方が受けられるため、病院に行く時間がない方も安心です。

早めに相談して、余裕を持ったスケジュールで生理をずらしましょう。

タンポンを使う

温泉と生理がかぶりそうな時には、タンポンの使用が検討できます。

メリットデメリット
値段が安価で手に入りやすい
使い慣れている方は不安が少ない
紐が出るので気づかれやすい
初めて使う方は挿入が不安

タンポンはドラッグストアやスーパーなどで手軽に手に入り、値段が安価です。

温泉ではなくても、旅行やレジャーのときにはタンポンを使う方も一定数いて、使い慣れている方は不安が少ないです。

ただ、タンポンには紐が付いていて股下から出るので、生理中と気づかれやすいのがデメリットです。

絆創膏で内ももに貼っておくと気になりにくいですが、逆に気づかれやすくなるかもしれません。

タンポンを始めて使う方は挿入や漏れが不安になると思うので、旅行より前の生理で試してみて、使い心地を確認しておきましょう。

月経カップを使う

月経カップは、膣内に挿入して経血を貯める生理用品でタンポンと似ています。

温泉と生理がかぶりそうなら、月経カップを持って行くと急な生理にも対応できます。

メリットデメリット
タンポンより漏れにくい
洗って繰り返し使える
慣れるまで扱いづらい
1つ5,000円前後と値段が高め

月経カップは医療用のシリコンでできていて、タンポンより漏れにくいです。

一方で、月経カップは折りたたんで膣内に入れて中で開く仕組みのため、慣れるまではタンポンより扱いづらいと感じる人も。

いきなり温泉旅行の生理で使おうとしても、焦って上手くできない可能性があります。

タンポンより難易度は高めなので、事前に使って練習しておくと安心です。

値段は1つ5,000円前後と高めですが、洗って繰り返し使えるので旅行やレジャーによく行くならコスパは悪くないでしょう。

シャワーだけを利用する

温泉と生理がかぶりそうでも、終わりかけであればシャワーだけを利用する方法があります。

メリットデメリット
事前に対策は必要ない生理が予定日とずれると対処できない
温泉を楽しめない可能性も

シャワーだけを使ってサッと上がるのであれば、事前に対策は必要ありません。

生理の終わりかけなら、シャワー前にお手洗いで経血を拭いて速やかに着替えることで、汚してしまう心配も少ないでしょう。

ただ、生理予定日がずれると多い日と温泉がかぶってしまう可能性があります。

普段は生理周期が一定の方も、旅行前の高揚感や慣れない環境で生理がずれたり、経血量がいつもと違ったりすることも。

「絶対に温泉を楽しみたい!」と考えているなら、別の対策も検討しましょう。

「部屋風呂付き」のプランを選ぶ

温泉と生理がかぶりそうと分かったら、「部屋風呂なし」から「部屋風呂付き」のプランに変更する方法があります。

メリットデメリット
生理中でも部屋風呂に入れる一緒に温泉を楽しめない
プラン変更ができない場合も

一緒に行くのが少人数であれば、部屋の変更の相談もしやすいでしょう。

部屋風呂が付いていれば、温泉の当日に生理になってしまっても問題なく入浴できます。

土日やレジャーのシーズンなど、繁忙期は部屋が埋まりやすいため、早めに確認することをおすすめします。

「部屋風呂ではなく、露天風呂を一緒に楽しみたい」などの希望がある場合は、他の対策をするか、日程の変更も検討しましょう。

生理中や終わりかけに温泉を利用するのはダメ?

生理中に温泉を利用するのはダメなのか、以下の2点から考えてみましょう。

それぞれを解説します。

衛生面

生理中に温泉を利用するのは、衛生面でのリスクがあります。

温泉には、レジオネラ属菌と呼ばれる細菌が生息します。

レジオネラ症(legionellosis)は、レジオネラ・ニューモフィラ(Legionella pneumophila)を代表とするレジオネラ属菌による細菌感染症です。主な病型として、重症の肺炎を引き起こす「レジオネラ肺炎(在郷軍人病)」と、一過性で自然に改善する「ポンティアック熱」が知られています。(中略)
レジオネラ属菌とは、自然界(河川、湖水、温泉や土壌など)に生息している細菌で、感染するとレジオネラ症を引き起こします。

引用:厚生労働省

免疫力が低いと、レジオネラ症に感染しやすくなります。

生理前はホルモンバランスが変化して免疫力が低下するだけでなく、菌が入り込みやすい状態です。

生理中は経血が排出されるため子宮口が緩み、膣内もデリケートな期間なので、感染症を防ぐためにも生理中の温泉は避けた方が良いと考えられます。

マナー

生理中に温泉を利用するなら、生理と分からないように対策するのがマナーです。

温泉によっては生理中の入浴を禁止しているところもあるので、終わりかけで入ろうか迷っている方は確認しておきましょう。

仮に禁止されていなくても、経血でお湯が滲むと他の利用者が不快な思いをします。

経血で洗い場や湯船の中が汚れるリスクがあるなら、生理中の入浴は避けるべきです。

生理と気づかれないように上手く対策できる場合は、禁止事項に該当しなければ利用を検討できます。

温泉と生理かぶりそうな時にピルで月経移動する方法

温泉と生理がかぶりそうな時には、ピルで月経移動ができます。

ピルでホルモンを調整することで、飲み続けている間は生理がこず、やめて2~3日で経血が出る仕組みです。

2つの方法を紹介します。

生理を早める

温泉まで1ヶ月以上あるなら、ピルで生理を早めるのがおすすめです。

「温泉にかぶりそうな生理の1回前の生理」が始まってから5日後までに、中用量ピルを飲み始めます。

10日以上服用した後にピルをやめると、通常2~3日で生理がきます。

温泉旅行の日にはピルを服用しなくていいので、イベント当日に副作用が出ることはありません。

生理が終わった状態で温泉に行けるので、憂うことなく楽しめます。

生理を遅らせる

温泉まで3週間を切っているなら、生理を遅らせることを検討しましょう。

「生理開始予定日」の5~7日前からピルを飲み始めます。

ピルを飲み続けている間は生理がこないので、イベントの当日も服用しておくと安心です。

生理を遅らせる場合、温泉の当日も頭痛や吐き気の副作用が起きる可能性があるのがデメリットです。

医師に相談の上で、ピルの種類や服用期間を決めましょう。

月経移動ならオンラインピルがおすすめ

エニピル
クリニック名エニピル
診療時間24時間
診察料無料
中用量ピル4,378円~
初回システム利用料3,300円が必要
配送料550円
取り扱い低用量ピル6種類
超低用量ピル4種類
中用量ピル1種類
ミニピル2種類
アフターピル2種類
薬の発送最短当日
予約方法公式サイト
価格は税込み、保険適用外の自由診療

ピルで月経移動をするなら、オンライン診療のエニピルがおすすめです。

エニピルでは月経移動ピルの取り扱いがあり、24時間365日、予約不要でオンライン診療が受けられます。

値段は、以下のとおりです。

21錠/毎月4,378円
21錠/単品7,678円
42錠/2個セット12,980円

単品は相場よりやや高めの設定ですが、「毎月ごと」「2個セット」はお得に処方が受けられます。

エニピルは夜遅くの診療も可能で、すべてがスマホで完結するため、忙しくて病院に行く時間がない人におすすめです。

温泉旅行と生理がかぶりそうな時に気を付けたいこと

温泉旅行と生理がかぶりそうな時に気を付けたいことは、入浴以外にもあります。

それぞれを確認しておきましょう。

服装

生理中にナプキンを使用する場合、漏れたり、取り替え時に衣服に経血が付いたりする可能性があります。

温泉旅行ではおしゃれしたい気持ちになりますが、ボトムは生理の対策を重視して、トップスや髪型などを楽しみましょう。

白のロングスカートなどは、経血の汚れが目立ちやすいので避けた方が無難です。

ナプキンがずれるのが心配ならデニムや綿のパンツスタイル、ムレやにおいが気になるなら薄手のゆったりした素材をおすすめします。

インナーショーツを使用するのも漏れの対策になり、お腹まわりの冷えも防いでくれます。

トイレに行けるタイミング

温泉地は電車の駅チカよりも、車やバス移動がメインのスポットも多いです。

温泉と生理がかぶりそうな場合には、事前にどこでトイレに行けるか確認しておくと安心です。

サービスエリア、道の駅などの場所を調べておいたり、コンビニで飲み物を買うついでにトイレを借りられたりする場合もあります。

生理用品の取り換えは早めにすませて、漏れやにおいを抑えましょう。

体調の変化

生理中やその前後は、ホルモンバランスの変化で体調が下がり気味になる女性も多くいます。

普段より疲れやすいこともあるため、旅先で無理をしすぎないように気を付けましょう。

経血によって貧血や脱水症状になりやすいので、こまめに水分補給は重要です。

一緒に旅行する相手が生理中であることを伝えられる関係なら、無理のないプランに変更してもらうのもおすすめです。

子連れ・カップルの生理中の温泉がかぶりそうなときは?

温泉に一緒に行く相手別に、生理とかぶりそうなときはどうするべきか考えてみましょう。

それぞれをまとめます。

カップル

カップルの温泉旅行が生理とかぶりそうな場合には、ピルを使ってこっそりずらしておくか、事前に生理がきそうなことを相談するのがおすすめです。

パートナーによっては「体調が心配」「思う存分楽しめない」などの理由で、日程変更を希望する可能性があります。

逆に「楽しめる範囲で問題ない」と考える方もいるでしょう。

当日伝えると予定が変わってがっかりされる可能性もあるので、伝えておく方がスムーズです。

子連れ温泉

温泉と生理がかぶりそうな時に、子連れの場合は以下の2つの対処法があります。

  • 部屋風呂に変える
  • パパと一緒に男湯を利用してもらう

露天風呂付き客室であれば、生理であっても家族でゆっくりと楽しめるでしょう。

また、子供の年齢によっては、パパと一緒に男湯を利用してもらう方法も。

厚生労働省は「おおむね7歳以上の男女を混浴させないこと」と定めています。(参考:公衆浴場や旅館業の施設の共同浴室における男女の取扱いについて

女の子の場合は親や本人が男湯を気にするかによりますが、普段から子供とお風呂に入っているパパなら、旅先でも引き受けてもらるかもしれません。

生理と温泉がかぶりそうな対処法についてまとめ

生理と温泉がかぶりそうな対処法についてまとめました。

  • 低用量ピル・中用量ピルを使うと生理を移動できる
  • 生理中に温泉を利用するならマナーへの配慮は大切
  • タンポンや月経カップは、事前に使い方や使用感を確認しておくと安心

生理と温泉をかぶってしまうと、楽しみを諦めたり配慮が必要になったりします。

ピルは1日1錠の服用を続けるだけで月経移動ができることから、多くの女性に選ばれています。

オンラインピルはスマホで診療を受けて自宅にピルが届くため、来院の手間なく生理日をずらすことが可能。

旅行の日まで1週間(できれば1ヶ月)あると移動を検討できるので、早めに医師に相談しましょう。

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