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歯周病が全身に及ぼす6つの影響(後編)

4.糖尿病

糖尿病は、国民の5人に1人が発症すると言われている生活習慣病で、血糖を下げホルモン(インスリン)が足りなくなったり、うまく作用しなくなることで、高血糖が続く疾患です。 糖尿病には網膜症・腎症・神経障害・末梢血管障害・大血管障害などの合併症があり、歯周病はこれらに続く第6の合併症と捉えられています。

糖尿病と歯周病は仲良し

歯周病と糖尿病は、相互に悪影響を及ぼしあっています。糖尿病の人は、 糖尿病でない人に比べて歯周病になるリスクが高いという報告や、歯周病の治療によって歯茎の炎が改善すると、インスリンが働きやすい状態になって、血糖値が改善する可能性があるという報告があります。

歯周病菌の死骸が全身に回る

歯周病菌は腫れた歯肉から容易に血管内に侵入し全身に回ります。血管に入った細菌は体の力で死滅しますが、歯周病菌の死骸の持つ毒素は残り血糖値に悪影響を及ぼします。血液中の毒素は、脂肪組織や肝臓からの TNF-α の産生を強力に推し進めます。
免疫機能が仇になる
TNF-αは、血液中の糖分の取り込みを抑える働きもあるため、血糖値を下げるホルモン(インスリン)の働きを邪魔してしまうのです。
歯周病を合併した糖尿病の患者さんに、抗菌薬を用いた歯周病治療を行ったところ、血液中のTNF-α濃度が低下するだけではなく、血糖値のコントロール状態を示す HbA1c 値も改善するという結果が得られています。

5.誤嚥性肺炎

肺炎は日本人の死因第3位

誤嚥性肺炎とは、食べ物や異物を誤って気管や肺に飲み込んでしまうことで発症する肺炎です。高齢になると飲み込む機能が衰えるため、食べ物などと一緒にお口の中の細菌を飲み込み、その際むせたりすると細菌が気管から肺の中へ入ることがあります。その結果、高齢者では 誤嚥性肺炎を発症しやすくなります。

肺炎の原因菌は口腔内細菌

原因となる細菌の多くは、口腔内の歯周病菌であると言われており、誤嚥性肺炎の予防には歯周病のコントロールが重要になります。

6.骨粗しょう症

貴女も骨粗しょう症!?

骨粗しょう症は日本では推定約 1.000 万人以上いると言われています。そして、その約90%が女性です。その中でも閉経後骨粗しょう症は、閉経による卵巣機能の低下により、骨代謝にかかわるホルモンであるエストロゲンの分泌低下により発症します。

歯周病と骨粗しょう症の関わり

エストロゲンの分泌が少なくなると、全身の骨がもろくなるとともに、歯を支える歯槽骨ももろくなります。また、歯周ポケット内では、炎症を引き起こす物質が作られ、歯周病の進行が加速されると考えられています。したがって、閉経後の女性は、たとえ歯周病がなくても、エストロゲンの減少により、歯周病にかかりやすく、広がりやすい状態にあると言えます。

歯科治療を受ける際はお薬に要注意

骨粗鬆症の薬としてよく用いられるビスフォスフォネート製剤( BP 系薬剤)というのがあり、服用している方が抜歯などをした場合、周囲の骨が壊死するなどのトラブルが報告されています。骨粗しょう症のお薬を飲まれている方は受診時には必ず申し出るようにしてください。

日頃の検診が重要

歯周病はサイレントディジーズ(Silent Disease :静かなる病気 ) と呼ばれ、痛みが出ずに進行していく病気です。検診で検査を行うことで、ご自身では気付けないお口の中の病気を発見することができます。
当院にて随時受付中
当院では、医学的根拠に基づき3~4ヶ月毎の検診をお薦めしております。お電話または E-Park よりネット上で随時ご予約を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

 

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